ハワイの歩行者信号には、日本人が最もよく誤解するルールがあります。
「残り10秒、急げば渡れる」——そう思って急いで渡ると、ハワイでは約130ドルの罰金になってしまいます。
カウントダウンの数字が出ている間は、渡り始めてはいけません。
日本では「数字=渡れる残り時間」と感覚的に身についていますが、ハワイ州法(HRS §291C-33)では、カウントダウンが始まった瞬間から「渡り始め禁止」が始まります。すでに渡っている途中であれば急いで渡りきってかまいませんが、数字を見てから渡り始めた場合は法律違反です。
加えて、ホノルル市は全米で初めて「歩きスマホ」を法律で罰則化した都市でもあります。横断歩道を渡りながらスマートフォンを操作しただけで、罰則の対象となります。
この記事では、日本人が特に戸惑う3つのポイント
- カウントダウン信号の正しい読み方
- ジェイウォーク(無断横断)の罰金
- 歩きスマホ条例
をまとめて解説します。
1. ハワイの歩行者ルール|ジェイウォーク罰金と歩きスマホ条例
ジェイウォーク(無断横断)の法律と罰金
ハワイ州法では、歩行者は横断歩道および交通信号に従って道路を横断する義務があります。以下の行為が違反となります:
- 横断歩道以外の場所での道路横断
- 「Don't Walk(渡るな)」の信号に反して横断を開始すること
- カウントダウン(数字)が始まってから新たに横断を開始すること
- 車が通行中の車道への飛び出し
罰金の目安:$130〜$180前後(HPD公式案内)
ホノルル市の「注意散漫歩行条例」(2017年施行)
ホノルル市は2017年、全米初の「歩きながらの携帯電話使用禁止条例」を施行しました。
禁止される行為:横断歩道を渡っている間に携帯電話・スマートフォン・タブレット・ゲーム機などの電子機器を使用すること。
唯一の例外は、911(緊急通報)をかける場合
罰則:
2022年7月以降、違反者は裁判所出頭(Court)扱いとなり、罰金額は裁判所が決定します。
2. ハワイの信号の見方|数字(カウントダウン)は渡り始め禁止
日本人が特に迷う「信号の見方」
日本の「青点滅=急げば渡れる」という感覚は、ハワイでは完全に逆です。
ハワイの歩行者信号は次のように理解してください:
| 表示 | 意味 | 渡り始めてOK? |
|---|---|---|
| 白い人型(Walk) | 渡り始めてよい | ✅ OK |
| オレンジの手+数字(カウントダウン) | 渡りきるための猶予時間 | ✕ NG |
| オレンジの手(点灯) | 横断禁止 | ✕ NG |
特に日本人観光客から「数字が出ているのに、なぜ渡っちゃダメなの?」という質問が非常に多いですが、
数字は"渡っていい残り時間"ではなく、"すでに渡っている人が急いで渡りきるための時間"です。
ここを理解していないと、最も捕まりやすい違反になります。
歩行者信号の種類と意味(詳細版)
| 信号の状態 | 表示 | 意味 | 行動 |
|---|---|---|---|
| Walk(白い人型) | 点灯 | 渡ってよい | 横断開始OK |
| Don't Walk点滅(オレンジの手) | 点滅 | 渡り始めてはいけない | 渡り始めている場合は急いで渡りきる |
| Don't Walk(オレンジの手) | 点灯 | 渡ってはいけない | 待機 |
| カウントダウン(数字) | 数字カウント | Don't Walk点滅と同じ扱い | 渡り始め禁止(途中なら急いで渡りきる) |
日本との最大の違い
| ルール | 日本 | ハワイ |
|---|---|---|
| 青点滅・数字の意味 | 急げばまだ渡れる | 渡り始め禁止 |
| 無断横断 | 黙認されることも多い | 罰金$130〜$180 |
| 歩きスマホ(横断中) | 法的罰則なし | 罰則あり(裁判所出頭) |
ハワイには「押しボタン式信号」が多い
ワイキキやアラモアナ周辺に限らず、ハワイには歩行者がボタンを押さないと青(Walk)にならない信号が多数あります。
日本では自動で歩行者信号が変わる交差点が多いため、「いつまで待っても白い人型にならない…」と困惑する日本人観光客が非常に多く、筆者はその場面に遭遇した場合、必ず説明しています。また自動で切り替わるか不明な交差点が多いためボタンを必ず押すようにしています。
- ✔ ボタンを押さないと永遠にWalkにならない交差点がある
- ✔ ボタンを押して初めて"歩行者リクエスト"が送られる仕組み
- ✔ 押した後もすぐ青になるとは限らず、1サイクル待つ必要がある
特に夜間や交通量の少ない道路では、押し忘れ=ずっと赤のままになるため注意してください。
3. 現場でよくある状況と判断基準
「みんな渡ってるから大丈夫?」
ワイキキでは観光客がカウントダウン中に渡り始める光景がよく見られます。しかし警察官が近くにいると普通に止められます。「周りが渡っている=合法」ではありません。
法律的に問題がないのは「Walk(白い人型)が点灯しているとき」に渡り始めた場合だけです。
スマホのナビを見ながら歩く
「地図を見ながら渡っていた」「音楽を聴きながらスマホを操作していた」というケースも、ホノルル市条例の対象です。「音楽を流しているだけ」であれば操作していないため対象外ですが、画面を見ながら渡ることは違反となる可能性があります。
OK/NGの判断基準
| 状況 | 判断 | 補足 |
|---|---|---|
| 白い人型(Walk)で横断 | ✅ OK | 問題なし |
| カウントダウン中に渡り始める | ✕ NG | 法律違反・罰金約$130 |
| 点滅(Don't Walk)が始まってから渡り始める | ✕ NG | 同上 |
| 渡っている途中にDon't Walk点滅になった | ⚠️ 急いで渡る | 渡りきること自体は問題なし |
| 横断歩道のないところで横断 | ✕ NG | ジェイウォーク違反 |
| 横断歩道を渡りながらスマホを操作 | ✕ NG | ホノルル市条例違反(ROH § 15-24.23) |
| 歩道でスマホを見る | ✅ OK | 条例対象外 |
| イヤホンで音楽を聴きながら渡る | ✅ 概ねOK | 操作行為がなければ対象外 |
4. 正しい横断歩道の渡り方
- 横断歩道前で一旦停止し、信号を確認する(押しボタン式の場合はボタンを押す)
- 白い人型の「Walk」が点灯してから渡り始める
- 渡る前にスマホをポケットにしまう
- カウントダウンが出ていたら、次の青信号まで待つ
- 渡り始めたら、途中でスマホを出さない
「Walk以外では渡り始めない」これだけでリスクはゼロ
ハワイの歩行者ルールは、2つのことを覚えるだけです。
- Walk(白)以外では横断を開始しない(カウントダウン中も含む)
- 横断中はスマホを見ない
この2つを守るだけで、ジェイウォーク(約$130)と歩きスマホ(罰則あり)のリスクはほぼゼロになります。
個別の疑問(罰金の金額・信号の読み方など)は以下のFAQで解決できます↓
よくある質問(FAQ)
ハワイの信号の数字(カウントダウン)が出ていれば渡っていい?
いいえ。数字が出ている間は「渡り始め禁止」です。数字は「すでに渡っている人が急いで渡りきるための猶予時間」であり、渡り始めてよい時間ではありません。渡り始めてよいのは白い人型(Walk)が点灯しているときだけです。
ハワイでジェイウォーク(無断横断)すると罰金はいくら?
HPDの案内では$130〜$180前後が目安です。実際には諸費用込みで約$130のチケットを切られるケースが最も多いです。
ホノルルの歩きスマホ罰則はどうなっている?
ホノルル市条例(ROH § 15-24.23)に基づき、横断歩道を渡りながら携帯電話などの電子機器を使用した場合、裁判所出頭(Court)扱いとなります。唯一の例外は緊急通報(911)の場合のみ。
カウントダウンの数字が残っていても渡り始めてはいけない?
はい。ハワイ州法(HRS §291C-33)では、カウントダウンが始まった時点で「渡り始め禁止」となります。渡り始めている途中の場合は急いで渡りきってください。
観光客でも歩きスマホで罰金を取られる?
観光客であっても例外はありません。2017年の施行以来、観光客への適用事例も報告されています。
信号の「点滅する手のマーク」は日本と意味が違う?
違います。点滅するオレンジの手マーク(Don't Walk点滅)は「渡り始めてはいけない」というサインです。渡り始めている途中であれば急いで渡りきってください。
ボタンを押さないと信号が変わらない?
ワイキキやアラモアナ周辺に限らずハワイは押しボタン式信号が多数あります。ボタンを押さないとWalkにならない交差点では、押した後も1サイクル待つ必要があります。
ジェイウォークで捕まるのはどんな状況?
警察官が近くにいるとき、または取り締まりの強化期間中が多い傾向があります。「捕まらなければいい」ではなく、ルール自体を守ることが安全です。
参照リンク
Revised Ordinances of Honolulu(ホノルル市郡条例 ROH 2021)
Hawaii Revised Statutes(ハワイ州法)
https://www.honolulupd.org/
免責事項
本記事に掲載しているハワイ州の交通法規(ハワイ州法 HRS等)およびホノルル市郡条例(ROH等)に関する情報は、公的機関(ハワイ州政府、ホノルル市、ホノルル警察等)が発表している一次情報に基づき、執筆時点(2026年)の最新かつ正確なデータを提供するよう細心の注意を払って調査・作成しております。
しかしながら、法律の改正や現地での取り締まり基準・罰金額の運用実態(裁判所出頭時の最終判決を含む)は、事前の予告なく変更される場合があります。
本記事の情報はあくまで一般的なガイドラインであり、法的なアドバイスを構成するものではありません。万が一、現地での違反チケットの交付、裁判所への出頭、その他のトラブルや不利益が発生した場合におきましても、当サイトおよび運営者は一切の責任を負いかねます。現地の最新の交通ルールおよび法律の詳細につきましては、必ずハワイ州政府や警察等の公的機関が発信する最新の公式情報をご確認ください。
