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2026年ハワイが大切にする「マラマ」という価値|日本人の美徳が愛される理由

2026年、ハワイの観光は大きな転換点を迎えました。私たちが愛してやまないこの島の自然と文化を守り、次世代へつなぐための合言葉、それが「マラマ(Mālama)」です。

本記事では、ハワイ州が推進する最新政策から、現地のおもてなしの現場で起きている変化、そして私たちが今日からできる具体的なアクションまでを網羅的に解説します。ハワイと日本の深い絆が生み出す、新しい旅の姿を一緒に見ていきましょう。

はじめに:「マラマ」は、ハワイから届いた招待状

最近よく耳にする「マラマ(Mālama)」という言葉。「思いやり」や「大切にする」と訳されますが、2026年現在のハワイにおいて、これは単なるスローガンではありません。

ハワイ観光局(HTA)は、観光を単なる「消費」ではなく、お互いを思いやる「心を通わせる関係」へと育てる大きな方針転換を行いました。自然、文化、そして地域の人々と手を取り合い、旅を通じてその場所をより良くしていく。この「再生型観光」の真ん中にあるのが、マラマの精神です。

ハワイの観光に携わる私たちは今、この精神を「おもてなしの根幹」に据え、皆様をお迎えしています。

第1章:誰が「マラマ」の未来を支えている?

ハワイの美しい姿を次世代へつなぐために、島全体でさまざまな取り組みが進んでいます。

  • ハワイ観光局(HTA)のリード: 各島ごとの「目的地管理行動計画(DMAPs)」を策定し、地域主導で自然や文化の保全を進めています。2026年には、優れた地元ビジネスを認定する「Qurator認証」制度も本格始動しました。
  • 守るための財源: 2026年1月より施行された「グリーンフィー(環境保全税:Act 096)」は、ハワイの豊かな自然や海を保護するための貴重な財源として活用されています。

第2章:2026年、ハワイが「会いたい」と願う旅行者

今のハワイが求めているのは、訪れる人数という「量」ではなく、「ハワイと深くつながりたい」という「質」の伴った体験です。

2026年初頭のデータでは、一人あたりの消費額も上昇傾向にあります。これは、単に贅沢をするのではなく、価値のある本物の体験に投資する「意識の高い旅行者」が増えている証拠です。ハワイが考える「理想のパートナー」は、土地や人々との「関わり(エンゲージメント)」を大切にし、旅を通じてハワイの未来に何かを返したいと願う方々です。

ハワイが考える「理想のパートナー」の特徴

2026年にハワイ観光局(HTA)が定義する理想のパートナー旅行者の共通像

  • エコ意識が高く、文化的好奇心がある。
  • 本物の体験にお金を払える・払う意思がある。
  • 地元コミュニティへのリスペクトを持っている。
  • 「消費」ではなく「関与(engagement)」を求めている。
  • 旅の前後で目的地について学ぶ習慣がある。

第3章:日本人の「当たり前」は、ハワイの「マラマ」そのもの

丁寧な暮らし × Mālama ʻĀina(土地への思いやり)

実は、日本人が古くから大切にしてきた生活習慣は、マラマの精神と驚くほど重なり合っています。

日本人の「いつもの振る舞い」ハワイで見直されている「マラマな行動」
使ったものを元の場所に戻す砂・溶岩を持ち帰らない。来たときより美しく
ゴミは持ち帰る・分別するビーチ・公園でゴミを正しく処理する
お裾分け・地産地消地産地消レストランを選び、地元漁師・農家を支援
郷に入っては郷に従うハワイの歴史・ハワイ固有文化を学んでから来島
電気・水を節約するハワイは全米で最も電気代が高額。節約は直接的な環境貢献

日本での丁寧な暮らしをハワイでもそのまま続けること。それこそが、ハワイの人々に最も喜ばれる「マラマな旅」の実践になります。

ハワイの物語を知ることが、マラマになる理由

ハワイアン文化において、アイナ(土地)を大切にすることは、単なるマナーではありません。それは、そこに住む人々だけでなく、訪れるすべての人に託された大切な「責任(クレアナ)」でもあります。

ハワイの人々にとって、土地は生命そのもの。 そんなハワイの物語に少しだけ耳を傾けてみること。実はそれだけで、立派なマラマの実践になります。

ハワイに訪れる人が「なぜここに神聖な場所があるのか」「かつて多くの先人たちが、どのような苦労をしてハワイの農業や社会を支えてきたのか」という背景を心に留めておく。

それだけで、ハワイが大切にする「マラマ(慈しむ心)」を自然と実践していることにつながります。こうした背景を知ろうとすることは、ハワイをより深く、心から好きになるための近道になります。

「知ること」は、単なる知識の蓄積ではありません。それは、目の前の景色に新たな彩りを与え、旅の深度をぐっと深めてくれるもの。土地の物語に触れるたび、ハワイ旅行はもっと楽しく、そして自分だけのかけがえのない体験へと変わっていくはずです。

第4章:観光業が取り組む「マラマ」

ハワイを支える観光業の各現場では、現在進行形で具体的なアクションが続いています。

宿泊施設としての責任:ハワイ・グリーン・ビジネス・プログラム(HGBP)

多くのホテルがハワイ州政府(DBEDT)による「ハワイ・グリーン・ビジネス・プログラム(HGBP)」に参画しています。これは、節水・節電・廃棄物削減などにおいて厳しい基準をクリアした施設を認定する制度です。

  • おもてなしの変化: 使い捨てプラスチックの撤廃や地産地消メニューの提供など、滞在そのものが環境貢献につながる仕組みを整えています。
  • 体験を通じた還元: 宿泊者がボランティアに参加することで宿泊料が割引される「マラマハワイ」プログラムを継続し、ゲストとハワイを結びつけています。

地域との共生:アラワイ運河・水質改善プロジェクト

ワイキキのすぐそばを流れるアラワイ運河では、「ゲンキ・アラワイ・プロジェクト」という壮大な試みが進んでいます。

  • 取り組み内容: 有効微生物群(EM)を含む「ゲンキボール(EM泥団子)」を運河に投入し、ヘドロを分解して生態系を復元させる活動です。
  • 実績と現状: 2026年4月には累計投入数が30万個を突破しました。一部エリアではヘドロが大幅に減少し、魚や海亀、時にはモンクシールが姿を見せるほど生態系が回復しています。
  • 未来への歩み: 豪雨による汚染物質の流入という自然の課題に向き合いながら、「泳げる、釣りができる運河」という目標の実現に向け、地元の学生や多くの企業が今も力強く活動を続けています。

第5章:今日からできる「マラマ」な5つのアクション

お客様へぜひお伝えしたい、シンプルで温かな行動リストです。

  1. 地元のご馳走をいただく(Local First):Eat Local / Buy Localを意識して、ハワイの農家さんや漁師さんを応援しましょう。
  2. ハワイのエネルギーを慈しむ(Energy Love):お部屋を出るときは「マハロ」の気持ちでスイッチをオフに。
  3. 「ゲンキボール」に想いを託す(Community Action):アラワイ運河の清掃活動など、地域プロジェクトに少しだけ時間を割いてみる。
  4. 「モオレロ(物語)」に耳を傾ける(Cultural Literacy):その場所が持つ意味を知るだけで、旅の深みは10倍になります。
  5. ボランティア体験に参加してみる(Give Back):Mālama Hawaiʻiプログラムを通じて、ハワイに恩返しをする。

ただいまと言える、ハワイへ。

「再生型観光」という言葉には、どこか難しい響きがあるかもしれません。しかし、それは決して特別な義務ではないのです。

あなたがハワイの自然に癒やされるように、ハワイの土地もまた、あなたの滞在によって活力を得ていく。そんな「誰もが笑顔になれる心地よい循環」を共に築いていきたいという、ハワイからの真摯な願いが込められています。

2026年、ハワイは新しい旅の形を提案しています。「お互い様」や「おかげ様」という精神を大切にする日本人の皆様なら、ただこの島を訪れ、心から楽しんでくださること自体が、ハワイの未来を支える大きな力になるということに、誰よりも深く共鳴していただけるはずです。

難しいことは抜きにして、まずは今のハワイを感じにきませんか。 ハワイはいつでも、最上の「アロハ」を携えて、あなたの帰りをいつでも待っています。

根拠となる公式一次情報

  • ハワイ観光局(HTA) 公式サイト https://www.hawaiitourismauthority.org/ (※ハワイ観光局。最新のアクションプラン「DMAP」などは、メニューの「What We Do」からご確認いただけます)
  • Hawaii Green Business Program (HGBP) https://greenbusiness.hawaii.gov/ (※ハワイ州政府による環境配慮型ビジネスの認定リスト)
  • Genki Ala Wai Project https://genkialawai.org/ (※アラワイ運河の水質改善プロジェクト公式サイト)

【最新情報の探し方】

ハワイ州政府機関のサイト更新によりリンク先が変更される場合があります。もしエラーが出る際は、各公式サイトの検索窓(Search)にて 「DMAP」(目的地管理計画)や 「Mālama」 と入力して最新の情報をご確認ください。

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【免責事項】

本記事の内容は、ハワイ州観光局(HTA)、Hawaii Green Business Program(HGBP)、Genki Ala Wai Project などの公式情報を参考に作成していますが、掲載情報は記事公開時点のものであり、最新の制度・料金・運用状況を保証するものではありません。ハワイ州の政策(DMAP、環境保全税 Act 096 など)は予告なく変更される場合があります。最新情報は必ず各公式サイトをご確認ください。

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文化・歴史・環境保全に関する記述は、現地コミュニティへの敬意を前提としていますが、解釈には幅があるため、必ずしも唯一の見解を示すものではありません。

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