ハワイでのドライブ中、青い海や山並みに見とれてついついアクセルが緩んだり、慣れない道で信号の切り替わりにヒヤッとした経験はありませんか?
実はハワイ在住の筆者にも、昨年「信号無視の警告通知書」が届いたことがあります。当時はまだ試験運用期間中だったため幸い「警告のみ」で済みましたが、現在はすでに罰金が発生する本格運用へと移行しています。
「観光客だから大丈夫」という時代は完全に終わりました。レンタカーであっても違反が確定すれば、日本の登録住所へしっかりと通知が届く仕組みになっています。
この記事では、2026年最新情報をもとに設置場所・罰金額・レンタカー時の注意点・顔認証の真実まで徹底的に解説します。ハワイ旅行でレンタカーを借りる予定の方・ハワイ在住の方はぜひ最後まで確認してください。
2026年:ハワイの取り締まりカメラは今どうなっている?
まず現状を整理します。ハワイの自動取り締まりカメラはここ数年で段階的に拡大し、現在は完全に「罰金徴収フェーズ」にあります。
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 2022年11月 | ホノルル市内10箇所で赤信号カメラが本格稼働・罰金開始 |
| 2025年3月 | 同10箇所でスピードカメラの警告通知を開始(50万件超の警告を送付) |
| 2025年11月1日 | スピード違反の罰金発生が正式に開始 |
| 2026年2月19日 | HDOTがVerra Mobility社と10年・約1億6,000万ドルの拡大契約を締結 |
そして最大のポイントが、2026年2月に発表された大規模拡張計画です。
最終的に187台体制へ:全島展開が決定
ハワイ州運輸局(HDOT)はVerra Mobility社との10年契約により、現在の10箇所17台から最終的に187台のカメラ(赤信号+スピード兼用)を州全体に展開することを正式に決定しました。これはアメリカで初めての州全体を対象にした自動取り締まりプログラムとなります。
拡張スケジュールは以下の通りです。
- 2026年中:30台を追加設置・稼働予定(工事はすでに開始済み)
- それ以降:マウイ島・ハワイ島・カウアイ島など各島にも順次展開
- 最終目標:187台体制
赤信号カメラ導入後のデータでは、対象交差点での重大事故が69%減少、赤信号無視違反は62%減少という成果が出ており、この実績がさらなる拡大の根拠となっています。
設置場所リスト【全10箇所17台・2026年2月現在】
現在稼働中の取り締まりカメラは、ホノルル市内の以下10箇所17方向を撮影。交差点により1方向から全方向撮影しています(予算効率と事故データに基づいた設計)ので、以下のリストをご確認いただくとわかりやすいと思います。
※設置場所のマップはリンクで確認できます。
| 交差点名 | 撮影方向 | エリア |
|---|---|---|
| Vineyard Blvd & Palama St | 西行き(北西、Ewa方面) | VineyardをKalihi方面 |
| Vineyard Blvd & Liliha St | 西行き東行き(両方面) | Vineyard両方面 |
| Vineyard Blvd & Nuuanu Ave | 東行き(Koko Head方面) | Vineyardを南西方面 |
| Pali Hwy & S Vineyard Blvd | 西行き東行き(両方面) | Vineyardを南西方面 |
| Pali Hwy & S School St | 南行き(Pali方面) 南西 | パリハイウェイ下り海方面 |
| Likelike Hwy & School St | 前方面 | 交差点全方向、要注意 |
| King St & Ward Ave | 西行き東行き | Wardを海方面、Kingをココヘッド方面 |
| Kapiolani Blvd & Kamakee St | 西行き(Ewa方面) | KapiolaniをEva方面 |
| Beretania St & Piikoi St | 北行き西行き | Piikoiを山側方面、 Beretaniaおw Eva方面 |
| McCully St & Algaroba St | 南行き(海方面) | McCullyをワイキキ方面 |
特にVineyard Blvd沿いは密集しています。「この道はカメラ地帯」と認識して走ることが重要です。
なお2026年中に追加設置される30台の場所は、2026年4月5日ではまだ公式発表されていません。判明し次第、本記事を更新します。
罰金額の詳細
赤信号無視(Red Light Violation)
罰金額:97ドル
信号が赤に変わった後に、フロントタイヤが停止線を超えて交差点に進入した場合に適用されます。黄色信号での進入は対象外です。ハワイ州法では黄色信号は「赤への警告」であり、黄色のうちに進入した場合は違反になりません。
- 実態: 事務手数料等を含めると、実際には $110以上 の請求となるケースが一般的です。
- 判定基準: 赤信号に切り替わった後、停止線を越えて進入した場合。
スピード違反(Speeding Violation)
罰金額:167ドル〜317ドル以上
制限速度を11マイル(約18km/h)以上超過している場合にカメラが作動します。
- 11〜30マイル超過(約18〜48km/h超過):167ドル
- 31マイル以上超過(約49km/h以上超過):317ドル以上
「10マイル以内の超過はOK」という噂がありますが、これはカメラが作動しないというだけです。警察官による直接の取り締まりはこの基準に縛られません。
実際の支払い額はもっと高くなる
上記はあくまで「基本額」です。以下の追加費用が発生することを必ず覚えておいてください。
- 遅延金:支払い期限(通常21日以内)を過ぎると加算
- レンタカー会社の事務手数料:罰金とは別に請求。クレジットカードから自動引き落としの契約が多い
レンタカーでも絶対に逃げられない理由
「観光客だから通知が来ないのでは?」という誤解は完全に間違いです。仕組みを理解しておきましょう。
- カメラがナンバープレートを撮影する
- 車両登録者(=レンタカー会社)に違反通知が送られる
- レンタカー会社があなたの個人情報を提供する(契約時に同意済み)
- 日本の住所へ直接通知が届く、または登録クレジットカードから自動引き落とし
ナンバープレートから車両登録者を特定し、そこから運転者へとたどる仕組みが整っているため、海外在住者であっても確実に請求が届きます。
「顔は撮られる?」顔認証は法律で禁止されている
「カメラに顔を撮られるのでは?」という不安を持つ方は多いです。これについてはHDOT(ハワイ州運輸局)が公式に回答しています。
結論:顔認証は法律で禁止されています。
2025年6月25日に成立したAct 212により、ハワイ州内のすべての赤信号カメラ・スピードカメラにおいて、顔認証ソフトウェアおよび生体認証技術の使用が明示的に禁止されました。虹彩スキャン・網膜スキャン・指紋・声紋も同様に禁止対象です。
システムが記録するのは以下の情報のみです。
- ナンバープレートの画像
- 車両が違反を犯す前後の静止画(複数枚)
- 12秒間の動画
- 違反の日時・場所・速度(スピード違反の場合)
ドライバーの顔写真は意図的に記録しない設計になっています。カメラ導入時にハワイ州内で「過度な監視」への市民からの強い反発があり、プライバシーへの配慮としてナンバープレートのみを対象とする方針が採用された経緯があります。
ただし、映像データの長期保存や第三者へのアクセス権に関する法整備はまだ議論中です。2026年3月時点で審議されているHB 2033でも、プライバシー専門家からデータ管理の不備を指摘する声が上がっています。
よくある誤解Q&A
Q. 黄色信号で進入したら撮られる?
A. 撮られません。ハワイの法律では黄色信号は「まもなく赤になる警告」です。黄色のうちに交差点に進入していれば違反になりません。システムは「赤に変わった後に停止線を越えた」場合にのみシャッターが切れます。
Q. 試験運用中だからまだ罰金が来ない?
A. これは古い情報です。赤信号カメラは2022年11月から、スピードカメラは2025年11月1日から、どちらも正式に罰金が発生しています。「まだ試験中」という情報はすべて古いものと考えてください。
Q. ナンバープレートを隠せば大丈夫?
A. 違法行為になります。ナンバープレートを意図的に隠すことはハワイ州法で禁じられており、取り締まりカメラに加えて別途違反切符が切られる可能性があります。スモークカバーも同様です。
Q. 10マイル(16キロ)オーバーまでは本当に大丈夫?
A. カメラには引っかかりませんが、警察官には別の話です。HDOTが公式に「11マイル以上の超過」を自動取り締まりの基準としているのは事実ですが、警察官による直接の停車・取り締まりはこの基準に縛られません。
今後の動向:2026年以降に注意すべきこと
2026年中に追加される30台の設置場所が発表され次第、取り締まりエリアは大幅に広がります。
また、現在ハワイ州議会で審議中のHB 2033が成立すると、同じカメラシステムを使って車検切れ・登録切れの車両もその場で取り締まられるようになる可能性があります。在住者の方は特に注意が必要です。
さらに2025年6月に成立したAct 196(HB1259)により、ハワイ州内の速度制限を引き下げる際の手続きと判断基準が整備されました。今後カメラ設置エリアを中心に制限速度が見直される可能性もあります。
安全なドライブのための3つのポイント
- Vineyard Blvd・Pali Hwy周辺は「カメラ地帯」として認識して走る
- 制限速度+10マイル以内を厳守する(カメラ対策として)
- 黄色信号では迷わず止まる余裕を持つ
せっかくのハワイ旅行・ハワイ生活が、1回のフラッシュで台無しにならないよう、最新情報を常にチェックしておきましょう。
参照元・確認日
- Hawaii Department of Transportation (HDOT) Red-Light & Speed Safety Camera Program
- Verra Mobility Corporation プレスリリース(2026年2月19日)
- 情報確認日:2026年4月8日
免責事項
本記事に掲載されている情報は、ハワイ州運輸局(HDOT)および関連法規の公開情報を基に作成していますが、法律の改正や運用基準の変更により、最新の状況と異なる場合があります。実際の交通ルールは現地の標識に従い、安全運転に努めてください。罰金額や支払い方法の詳細は、送付される通知書(Notice of Violation)を必ずご確認ください。